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人間を見極める難しさ、
責任の大きさが醍醐味

司法書士 渥美郁夫さん
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司法書士を仕事に選んだ理由は?

以前から、仕事をするなら、自分の事務所をかまえて、自分の裁量でできる仕事に就きたいと考えていました。大学で法律を学んでいたこともあり、司法書士という仕事は、自然に選択肢のひとつになっていました。 |
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具体的な仕事内容は?

現在、私が携わっているのは登記業務が主です。この登記には大きく分けて不動産登記と商業登記の二種類があります。前者は不動産売買時など不動産に関する権利を取得する方のためにその権利保全を行なう登記です。後者は商取引の安全を確保するためのもので、一例をあげると、会社設立時には、業務内容や、本社の所在地、役員など、会社の重要事項を取引の相手方のために公示する登記が必要になります。クライアントからの依頼を受けて、書類の作成をはじめ、これらの登記業務を行なうのが司法書士の主要な仕事です。 |
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実際に開業されてみていかがですか?

たとえば不動産登記における売買であれば、「当事者は間違いなく本人か?」、 高齢者の方が当事者である場合、「その方が売買契約を結ぶに足る意思能力を有しているか」等、さまざまな問題が存在します。そのあたりを事前の打ち合わせや、取引の現場である「立会」で見極めていかなくてはなりません。売買取引が円滑に行なわれるように、言い換えれば事後的に問題が発生しないために万全の配慮が必要となります。それが司法書士という仕事の難しさでもあり、醍醐味でもあると思います。 |
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向き不向きはありますか?

まず、大雑把な人には向かないと思います。司法書士が取り扱う書類には細心の注意が必要なものが多く、ちょっとした書類の不備で登記の完了が遅れてしまうことも少なくないからです。 |
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仕事をしていくうえで大事なことは?

弁護士が争いごとを抱えている人の代理人として矢面に立つ仕事であるのに対して、司法書士は基本的に、のちのち争いごとが起きないように調整する仕事といえます。相続など当事者間が揉めている案件では、聞き役に徹し、双方の意志を尊重しつつ、適宜アドバイスを行ない本人の決定に寄り添っていくという、ある種カウンセラーのような役割も求められます。経験を積めば積むほど、いちばん大切なのは人間を見極める目だと実感しています
取材・文/水尾裕之 |
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