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映画を観ただけでは分からない音の録り方を知りたくて、現場へ飛び込みました!

録音技師
川井崇満さん
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録音技師とはどんなお仕事でしょうか?

録音技師といえば、長い棒の先にマイクを付けて、役者さんのセリフを拾っているイメージがある人が多いと思いますが、まさにあれが仕事です。映画の撮影現場では欠かせない「技術パート」と呼ばれる部隊があります。それが通称「撮・照・録(さつしょうろく)」と総称される「撮影部」「照明部」「録音部」の3つ。録音技師はその録音部の元締め的な立場です。映画の予算や規模によって技師の下にチーフ・セカンド・サードと助手がつくこともあります。通常、経験年数によってどの立場になるかが決まりますが、録音部の人数によっては録音技師一人ですべての仕事を行うときもあります。「一人録音部」状態ですね。僕も、現場によっては録音技師として参加したり、助手として参加したりします。
あの長い棒は「ブーム」と呼ばれ、操るのは助手でもセカンドの立場になる人が担当することが多いですね。ブームを担当する人をブームオペレータと言います。 |
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ブームオペレータは体力が要りそうですが……。

初めての現場で持たされたときは、持ち始めて5〜6分で重さが腕に堪えてきました。先端のマイクがおもりになって、てこの原理でなおさら重く感じるんです。さらにそれを、役者さんへ向けたり、撮影しているフレームに入らないよう動かしたりと。動かすのにもコツがあって、持ち手のちょっとした振動で雑音がおきてしまうので、音を立てない動かし方を習得しないと仕事にならないんですね。初めは筋肉の震えを抑えるだけで手一杯でした。
もうひとつ大切なのが、撮影中、カメラマンが撮っているフレームを考えながらブームの位置取りを決めること。回っているカメラが狙っているものと焦点距離とを踏まえて、「ここまではマイクを動かしてOK」という範囲を見極めます。その範囲はかなりシビアで、数cm単位にも。カメラがなにを狙うか理解するためには台本に目を通し、自分の頭の中でフレームをつくりながらブームを操るのです。
カメラが回っている間に現場で動けるのは、基本的に役者さんとカメラマンとブームオペレータだけ。その他のスタッフは物音一つ立てちゃいけないんです。そのプレッシャーのなかで頭を回転させながら長時間の撮影に立ち会いますから、体力はかなり必要だと思いますね。 |
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映画の世界に足を踏み入れたきっかけは?

自主映画を作りたいと考えて、一緒に映画を撮るスタッフを探そうと映画の専門学校へ通っていたときに、ハリウッド映画のようなものと自主映画を観比べたときに後者が安っぽく見えてしまう、その差はどこから来るのか?と思ったことがありました。フレームの撮り方や照明の当て方は、映画の画面を観ていると学べるのですが、音の録り方は現場で見ないとわからなかったから、それを勉強したいと思って現場へ飛び込んだのがきっかけです。最初はボランティア的に録音技師の仕事を手伝うかたちで現場へ参加して、それを契機に他の現場の仕事でも声を掛けてもらうようになりました。仕事として始めてからは今年で3年目になります。丸3年のキャリアでやっと一人前と言われるらしいので、まだ修行中の身ですね。 |
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体育館を借り切っての撮影 |
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野外ロケ。ワゴンに仕事道具がギッシリ |
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トランクの中に、機械からコードまで録音機材一式が |
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取材・文/常山剛 |
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