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バーテンは役者、バーカウンターは舞台。

クラブ「OVO」店長
関口玲至さん
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飲食業の経験はありましたか?

OVOで働くまでありませんでした。飲食とはあまり関連のない大工とかサラリーマンとか、いろんな職業を一通り経験してから「次は何をするか?」と思って探しているときに見つけたのがOVOのオープニングスタッフ募集で、その面接に受かったのがきっかけでした。クラブへ遊びに耽っていた時期はありましたが、そのころはクラブのスタッフを職業とすることはまったく考えていなかったですね(笑)。オープン時のスタッフはオーナーと僕との二人だけ。新しくオープンしたクラブで、周りにはクラブもない中目黒に、どうやってお客さんに来てもらうか、それこそ死に物狂いで店を切り盛りしていました。そうしたなかで徐々にお客さんにも来てもらえるようになり、スタッフも増え、店長としてやらせてもらっています。店長といっても、バーテンとしてカウンターに立ったり、エントランスで受付をしたりいつも他のスタッフと同じ視線でいるよう心がけています。 |
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バーテンとしての技術はどのように磨きましたか?

OVOのカウンターに立つまでお酒をつくった経験がなかったので、独学でカクテル作りを覚えていきました。いちばん役立ったのは、各地のクラブに出向いてお酒を注文して、その作り方やスタッフの動きを見ながら、「これは真似したい!」と思う部分を観察することでした。お酒の作り方だったり、所作だったり、お客さんとの接し方だったり。実地で見た技術や接客を自分の店に持ち帰って、また新たに学んで…その繰り返しです。僕が思うには、バーテンは役者でバーカウンターはステージ。バーテンの表情が曇っていたら、お客さんはそれを敏感にキャッチして箱の雰囲気が沈んでしまいますからね。クラブの醍醐味はうまい酒があって、いい音があって、ちょっと怪しげな雰囲気のなかで新しい人と知り合うこと。その雰囲気がこのお店らしさ、「OVOらしさ」だと思っています。 |
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やってて良かった!と感じたエピソードはありますか?

バーテンとして、ある程度自分一人で仕事がこなせるようになったころの話ですが、一人でできることで、どこかで気持ちの緩みが出てしまったことがあったんですね。そんなとき、何の気なし流れ作業のように作ってしまったカクテルを飲んだお客さんが「これ、おいしいね!」と言ってくれた瞬間、あっ!と思ったんです。おいしいと言ってもらえたことよりも、「もっと気持ちを込めて作れば、もっとおいしい酒が出せたのに」と自分の甘さを気付かせてくれたことが嬉しかったです。
取材・文/常山剛 |
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CLUB OVO
住所/東京都目黒区上目黒1-20-5 和田ビルB1F
TEL/03-3791-8065
営業時間:22:00〜
定休日:火曜日
http://www.clubovo.com/top.html |
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