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自分に合っている仕事に出合えた、そう思います!

モデラー
古橋直人さん
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あまり聞き慣れない職業ですが……

以前は郵便局で働いていたんです。でも給与面で不満があり「製造業をやってみたい」と探していたところ、職安で見つけたのがモデラー。その転職を機に始めたので、こんな仕事があるなんてボクも知らなかったんですよ。わかりやすく言うと、ショーウィンドーやモーターショーで使用されるバイクや車のモデルを造る仕事。他にも衝突事故のエアーバッグ実験時に破壊される車や、発売前のサンプルなども手掛けています。一見、デザイン・色・形は同じように見える販売用とモデル用。しかし機能性重視の販売用と、見た目の美しさにこだわったモデル用とは全く別ものなんです。 |
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仕事内容を教えてください。

大手車メーカーの下請け会社で働いています。メーカーから送られてきたデザインデータをCADで型取りし、それにFRPという素材を貼り付けていくのが工程。データを平面的な2Dから立体的な3Dにすることが仕事ですね。目的によって製品密度にも差が生じますので、早くて1日で完成する場合もあれば、ものによっては3週間ほど要するケースもあります。0.01ミリの世界ですから、その精密さといったら気がおかしくなってしまいそうなくらい。工程のひとつに完成した製品の凹凸を紙やすりで磨く作業があるんですけど、入社して一年半はこればっかりやられていたんですよ! 最初はベテランの方について指示を受けていたんですが「技術や感覚は教えられるものじゃないから、やるしかない」って。確かにその通りなんですが、朝8時30分に出社して帰社する夜10時までこの作業の繰り返し。息抜きに同僚や先輩と話したりもしましたけど、あの時期は苦しかったですね〜。でも、さすがに続けてそれだけ極められると、凹凸の差やどうすれば上手くいくかを指の感触で掴めるようになり、今ではいちばん好きな作業になりましたけれど(笑)。3年目にして、ようやく仕事の楽しさがわかった訳ですから職人業に近いと思いますね。 |
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仕事の喜びは?

自分が携わった製品が実際にブースに並んでいるのを見た時は、感無量!ですね。一緒に写真を撮っているお客様が側にいらっしゃると、更に嬉しくなってしまいます。地味な部分が多い仕事ですけど、もともと物作りが好きなので自分の性に合っていると思います。休みの日でもホームセンターを覗いて材料を買い集め、日用雑貨を作ったりしていますし。何もないところから、どんどん形になっていく過程がたまらなくおもしろいんです。凝り性の人にはきっと向いている仕事じゃないかな。 |
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今後、仕事とどう関わっていきたいですか?

工程のなかで型取りに貼り付けるFRPという素材は、ガラス繊維に樹脂を染み込ませたもの。ボクの会社でこの素材を扱っていることが、業界で注目されていているんです。今だとバスタブなどに用いられているケースが多いですね。耐久性が高いうえ、どんな形にも自由自在に適応でき、カラーバリエーションも豊富。応用が利きますので、将来的にこの素材を使用したモデルルームを低コストで建てられたら、と思っています。それが、ボクの住みたい理想の家なんです(笑)。現在会社で扱っているのは二輪・四輪のみですが、それ以外に世の中にはもっと多くのモデル商品が存在すると思うんです。今後は乗り物だけではなく、少しずつさまざまなジャンルのものに携わっていけたらと思っています。
取材・文/スタイルワークス |
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