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私なりのガイドを楽しんでもらいたい!

観光船ガイド兼船長
瀧本翠さん
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この仕事に就いたきっかけは?

私は京都生まれの三重県育ちなのですが、沖縄フリークの両親の勧めで石垣島に行ったのがきっかけと言えばきっかけですね。最初は海草のモズク養殖の仕事をしていまして、その時期が終わり、住み込みで働けるところを探していたんです。そんななか、川平湾の観光船ガイドの仕事に出合いました。モズク漁の仕事で4級小型船舶操縦士の資格は所持していたものの、操縦しながらお客さんにガイドをしていく観光船の船長なんて務まるのかしら?と最初は不安でいっぱい。観光船って船底がガラス張りになっていて、そこに観光客の方が10〜16人ほど乗っているんです。その船を船長は操縦しながら川平湾の数十箇所を「ここは青珊瑚のスポットです!」などと言いながら案内をしていく。何にも目印のない川平湾の海中を理解して説明できなくちゃいけないし、珊瑚や魚の名前も覚えなくちゃいけない。そのうえ、お客様の命を預かっているのでそういった意味でも責任重大!! 2年ほど経過していますが、今だに毎回緊張しています。 |
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最初から操縦もすべて1人で?

そうなんです。2回ほど先輩の操縦する船に乗った後に、すぐにお客さまを乗せてガイド・デビューだったんですよ! 私って度胸ある方だと思うんですけど、さすがに恐かったですね(笑)。オーナーの意思が「あまり人の操縦やガイドを見ていると、その人のコピーになってしまう。自分なりのやり方を探していってほしい」という方針だったので、自分なりのガイドをお客さんと触れ合いながら模索していきました。操縦に慣れるために1人で観光船に乗って練習することも結構やりましたね。オーナーはもともと海人(うみんちゅ)だけあってちょっとスパルタだなと思う部分もありましたが、人として魅力的だったので、必死についていった感じですね。 |
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営業もしているとか?

そうなんです。川平という場所は石垣島でも秀逸の美観を誇るエリア。観光船の激戦区でもあって、観光業者の熾烈な戦いがあるんです(笑)。自分の操縦する観光船のお客さまは、自ら集客しなければならないので、もう必死にアピールしていますよ! 私の場合、ラッキーなことに女性であったことが幸いして女船長というネーミングで、お客さんには珍しがられて重宝されています。女性で船舶免許を保持していて操縦できるって、やっぱり稀みたいで……。その特権を活かしてもっとお客さんに観光船に乗ってもらえるよう、頑張りたいですね。 |
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ガイド失敗談は?

もう数え切れないくらいあります。「ここがじゃが芋珊瑚のスポットです」「ここにはしゃこ貝の群集が多く見られます」と案内しながら船を止めたものの、な〜んにもない場所だったり。お客さんには「台風で流されてしまったみたいなので、もう少し探しますね〜」という風に誤魔化したりして(笑)。なにしろ相手は海ですから、潮の流れによっても変化するし、熱帯魚も移動しますし。でもその分、気も抜けないし楽しいんですけど。 |
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仕事のやりがいを感じる時は?

もともと人と話すのがあまり好きじゃなかったし、苦手だったんです。コミュニケーションをどうやってとればいいのか、戸惑いも多かったですし。でもお客さんに接するごとに、苦手意識が減って、むしろ今はすごく楽しい。乗った後に「楽しかった、乗って良かった!」っていってもらえると、やっぱりやりがいを感じます。嬉しいことに旅行後に交流のあるお客さんは、もうお友達感覚でおつきあいしているんですよ。 |
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今後どう仕事に関わっていきたい?

最終的にはお客さんの質問に対し、すべて自分なりの回答が用意できるガイドになることが目標です。もちろんお客さんに楽しんでもらうのが第一だと思うんですけどね。石垣島の海って珊瑚も魚も豊富で、本当に綺麗。それを私なりの知識とトークでいかに楽しんでもらえるか、が勝負です。ぜひ一度観光船を体験しに、遊びに来てください。
取材・文/スタイルワークス |
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