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すべてが「一点モノ」なところが魅力です。

ウエディングドレスデザイナー
門君枝さん

ウエディングドレス作りのきっかけは?

ウエディングドレスを専門で作る会社へ転職したのが始まりです。以前の会社では縫製を担当していたのですが、比較的分業がなされていて、パタンナーからの指示に従って生地を縫い上げていくのが自分の仕事でした。それが次の会社では、型紙と裁断された生地が渡されたあとは「お任せ」状態で、ウエディングドレス一着すべてを作っていくという仕事に変わったんですね。装飾部分や細かい縫いしろの処理などを全部自分で考えながら作っていくので、ドレス作りの勉強になりました。ウエディングドレスはどれも「一点モノ」なので、毎回違うドレスを作っていくのが楽しくて、それからウエディングドレス作りにはまりました。そのころは朝から晩までドレスを縫っていました(笑)。現在はもっと他のデザインを見てみたいという思いから、転職をして、ウエディングドレスをレンタルする会社で商品管理やフィッティングなどをする傍ら、個人でドレスのデザインや制作を行っています。
作るときに意識していることは?

いちばんはコストですね。ドレスはパーツが大きいので、どんな生地を使うかによってコストがかなり変わってきます。作る段取りとして、まずは新婦さんと打ち合わせをして、ラインの好みや色の希望を聞いた上でデザイナーとして提案を行います。そのときに、着る側として「この部分は絶対こうしたい!」という譲れない部分と、譲れる部分とにコストのバランスをうまく配分しないと、コストの際限がなくなってしまうんですね。ウエディングドレスは着る機会は一回ですから、何に重きを置くのかを作る側としてちゃんとコンセンサスを取りながら提案することが大事だと思っています。
これからドレス作りをしたいと思う人へのメッセージは?

まずはどんなドレスがあるのかを知ること。ドレスショップへ足繁く通って自分でたくさん着てみることから始めるのがいいと思います。私も最初にデザインを考える前には、実際に着てみて着心地やドレスの内部を調べることから始めました。外側からでは何も分からないですからね。そうやって足で稼いだ情報は、ドレスの打ち合わせをするときになにより役立ちます。新しいデザインを見るたびに「こういうのもアリなんだ!」って思うことで、今の自分のやり方に満足せずに、次の創作意欲に結びついているのではないかな、と思います。

取材・文/常山剛
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