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感性がだんだん豊かになっていくのを感じるんです

能(謡い)
渡辺大吾さん
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能に惹かれた理由は?

日本独自のものに触れたかったんですね。舞うことを仕舞(しまい)、声を発することを謡(うたい)というんですが、ボクは謡の方を習っています。以前から日本の土壌で生まれた文化を体得したいと思っていまして、偶然購入した宝生流の先生の謡に感動したことがきっかけです。 |
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お教室の雰囲気はどうですか?

年齢層は50〜60代が多く、趣味としてやっている方がほとんどなので落ち着いた雰囲気ですね。10人前後が先生と向き合う形で座り、拍子に合わせて先生の謡う通りにテキストを追っていきます。基本的には謡が1時間、仕舞が1時間の計2時間のお稽古が月2回です。音域が広いうえ高低も激しいので、MDにダビングしたりして必死に覚えました。昔の文体で書かれていること、謡うための符号を理解しきれていなかったことで、テキストもまともに詠めない状態でした。でもついていけるようになり、低音や深い声が出るようになってくると楽しくなりますね。声って変わっていくし、思いがけない自分の発声にびっくりすることもあります。年に2回発表会があるのですが、袴を着て謡に入り、お客様を目の前にするとテンションが上がっていくんです。やはり、普段着でお稽古しているときとは全く気分が違いますよね。 |
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能の魅力を一言でいうと?

能の曲には古語や和歌、日本古来の美しい言葉が溢れています。流派によって異なるそうですが、100曲以上あるとのことなので一生かかってもたどり着けないかもしれないけれど。だからこそライフワークとして続けていきたいですし、日本語の美しさを知ることや自分の内面に目を向けることで、感性が豊かになると思うんです。謡に関していえば、話そうと思うのではなく、息をコントロールすることが大切だと教えられています。喉を使うふしまわしや、息の流し方が少しずつ自分なりに進歩していく過程を確認できると嬉しいですね。あと複式呼吸でお腹から大声を発するので、非常に健康的! すっきりするし、ストレス解消にもなりますよ。終わった後はとても気持ちがいいんです。
取材・文/スタイルワークス |
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