|
 |
  |
自分の音に感動できるまでやっていきたい

琉球笛
大塚修一さん
 |
|
 |
 |
 |
そもそも琉球笛と出合いは?

10年くらい前かな、ダイビングが趣味で沖縄の石垣島に行ったんです。そこでインストラクターに誘われて行った「とぅばらーま大会」で八重山古典民謡を聴いたのが始まり。いわゆる「とぅばらーま」っていう民謡ののど自慢みたいなものなんですけど、この唄、ハンパなく難しいんですよ。男女ペアで唄うものとソロがあり、この大会では基本的にソロ。ものすごくキーが高くて普通に唄えるだけでも、おお〜っ!と驚きの歓声が沸く位のレベルの高い曲なんです。その「とぅばらーま」に衝撃を受け、即石垣島でサンシンを購入。でも旅行後、急に熱が冷めちゃって…5年くらいほったらかしにしていました(笑)。でも、ひょんなことからサンシンの師匠と出会い、その方の教室で門下生になったんです。そうすると自ずと沖縄の音楽をよく聴くようになるでしょ。それで琉球笛の音色に心惹かれたというわけです。 |
 |
 |
 |
琉球笛、あまり耳慣れない楽器ですが……

そうですね、沖縄民謡のベースは唄・サンシンですから。それを後追いするような形で旋律を奏でていくのが琉球笛。舞踊曲や八重山古典民謡だけにしか登場しないので、全然メジャーじゃないですよ。でも琉球笛が加わることによって、なんとも言えず哀調高いメロディーになるんです。素材は竹で、横笛が六孔、4段階の音がある。尺八よりももっと繊細な音という言うイメージですね。しかし、これがかなり難しい…。ボクの場合、最初に音が出るまで4ヶ月くらいかかりました。 |
 |
 |
 |
上手く音を出すコツは?

ないですね〜、多分(笑)。納得のいく音が出るまでやり続ける以外、方法はないと思う。基本は唄と一緒で呼吸を深く長く保つよう心掛けること。現在、「野村流伝統音楽協会・国吉博横笛研究所」に通っているんですけど、思うような音が出なくて辞めていく人をたくさん見てきましたね。先生のひと呼吸は驚くほど長くて、どこでブレスしているかわからない。丸みがあって柔らかい音色、やはり長年やっている方の音は全然違いますね。マンツーマンで3〜4時間びっちり教えてくれる情熱的な先生で、稽古もこちらから切り上げないと延々と続いてくんですよ、その集中力がものすごくて。ボクは毎日吹くことを日課にしていて家で自主練もよくやるんですけど、やりすぎると下唇の裏に水泡ができるんです。ほら横笛って口に構えるでしょ、その摩擦でできるんだけど、痛痒くって。 |
 |
 |
 |
今後、どう琉球笛と関わっていくのでしょう?

来年新人賞の大会があるので、それに向けてまずは全力投球! 新人賞の次は優秀賞、その上に最高賞というのがあって、最高賞を受賞できると教員免許も同時に取得できるんです。最短でも5年くらいかかってしまうけど、最終目標はそこかな。でも、それ以前に琉球笛を自分が吹いてて「心から感動した!」っていうまでの経験がない。まだ初めて半年だし、いつか自分の納得のいく曲を奏でられたら最高ですね! あと定番の八重山古典民謡を極めて、そこから音を崩していくこともやりたい。まだまだ琉球笛自体の存在を知っている人が少ないので、もっと世の中に浸透させていきたいですね。
取材・文/スタイルワークス |
 |
 |
 |
|
|