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作品を使ってもらうことが大きな励み。
楽しみの半分は人とのコミュニケーションにある

陶芸
北沢千秋さん
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陶芸を始めたきっかけは?

中学の美術の先生が焼き物好きで、陶芸の授業があったのですが、それがけっこう面白かった。いま思えば、それが“土こね”との出会いでした。直接のきっかけは、8年くらい前、陶工をやっている知人のところに遊びに行って器をつくらせてもらったことでしょうか。珈琲が好きなので、自分で使うカップをつくりたくなって。すぐに近所の陶芸教室に通いはじめました。 |
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やってみていかがでしたか?

「土殺し」といって、電動ろくろを使って両手で土を上げ下げし、回転運動の中心を出す工程があるのですが、その中心が出せるようになるまでに数カ月、自分のイメージに近い作品がなんとかつくれるようになるまでに3年くらいかかりました。本気でやるなら自分で焼かなくてはと思い、始めてから4年目に、自宅に窯を持ちました。失敗すれば、次こそはと思うし、会心の作が出来れば、次はこうしたいと意欲が湧く。陶芸にはもうこれでいいということがない。飽きるということがないんです。 |
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陶芸の魅力はどんなところにありますか?

食器が好きなので、つくったものは、使ってもらってなんぼだと思っています。とにかく人に、見て、触って、使ってもらいたい。友人・知人からの、重いとか、縁がポロポロかけるとか、そういう正直すぎる反応は大いに参考になりましたし(笑)、展示会に来てくれた方が、デザインや絵柄をほめてくださったり、シンプルで使いやすそうとか、こういう料理に映えそう、などと言ってくださるのは本当にうれしい。まして、作品を買っていただくことは、アマチュア陶芸家にとってたいへんな励みになります。買われていった器が、どんな食卓にのぼって、どんな料理が盛り付けられるのか、それを想像するだけでも楽しいですね。
陶芸教室の仲間と話したり、ほかの人が作陶している姿を見るのも刺激になります。陶芸といえば、ひとり黙々と土をこね、ろくろを回し、窯を焚き、というイメージがあるかもしれませんが、楽しみの半分は作品を通して人とコミュニケーションすることにある。実際はとてもカジュアルで、広がりのある世界です。 |
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ご自身にとって陶芸とは?

本業はコピーライターなのですが、そこでは、デザイナーさんたちと協力して、いわば分業でモノづくりをしています。一方、陶芸では、一から十まで全部ひとりでつくっていく。コピーライターはマスに向かってモノづくりをしていますが、陶芸では世界にひとつしかないものをつくる。モノをつくって生活しているなかで、本業と陶芸は好対照をなしていますが、「表現する」ということでは共通点も多く、どちらのモノづくりも僕にとっては必要不可欠なもの。だから、陶芸はいまや趣味の域を超えてしまっている。ほとんど、“なりわい”といってもいいんじゃないでしょうか(笑)。 |
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| 展示会で |
北沢さんの作品 |
取材・文/水尾裕之 |
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陶芸教室 むさしの
東京都武蔵野市吉祥寺東町3‐23‐21
TEL/0422-20-4881
http://tougei-musashino.hp.infoseek.co.jp/index.shtml |
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