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走ることは、自分自身と向き合うこと

ランナー
岩間三奈さん
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走りはじめたきっかけは?

9年ほど前、地中海に浮かぶ島国、マルタ共和国を仕事で訪れたんです。古代の巨石神殿や城塞都市ヴァレッタなどに象徴される歴史と、地中海の自然が見事に調和したマルタが大好きになり、この美しい島で毎年開催されるマルタマラソンのことを知って、私もいつか参加してみたいとずっと思っていました。その後もしばらくは、走ることとは無縁の生活でしたが、数年前、友人に誘われたのをきっかけに、国立競技場の長距離教室に通うようになりました。ところが、いざ練習を始めてみると全然走れないんです。学生時代はずっとバスケットボールをやっていたし、マラソン大会で優勝したこともあっただけに、自分の体力のなさに愕然。かえって本気で取り組むようになりました。 |
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これまでどんなふうにトレーニングをされてきましたか?

長距離教室に加え、地元のジョギングクラブにも所属して、月に160〜180キロくらい走りました。ジョギングクラブに誘ってくださったのは、長距離教室で知り合ったあるご夫婦なのですが、私のランニングフォームを矯正してくださったり、ご自宅で合宿までさせていただくなど、本当に感謝しています。私がマラソンを続けてこられたのも、周りの人に恵まれたおかげ。ある程度走れるようになると、マルタマラソンを走りたいという想いも、夢から目標に変わりました。年に4回くらいのペースでハーフマラソンを走り、2003年4月に、霞ヶ浦の大会で、初めてフルマラソンに挑戦しました。タイムは3時間48分台。1週間くらいは、完走したよろこびに酔いしれていましたね(笑)。 |
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走りはじめて変わったことはありますか?

以前よりも、自分を好きになった気がします。苦しいことに敢えて挑戦し、ここまで続けてこられたという自信がもてたんですね。硬かった身体にもバネがつき、脚も引き締まったように思います。いつ大地震が来ても、職場から家まで走って帰れますよ(笑)。でも、いちばん大きな変化は、ランナーのための雑誌を出版している会社に転職したことです。入社できれば、走る世界が広がるかな、いろんな情報も得られて一石二鳥かなと、甘い期待も少しありましたが(笑)、いまはただ、取材や、大会のパンフレット等を制作する仕事をこなしていくのに精一杯の毎日を送っています。 |
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走ることの魅力とは?

なんといってもゴールしたときの達成感です。今年(2005年)の2月には、念願のマルタマラソンに参加してきました。これが2度目のフルマラソン。ゆっくりと景色を楽しみながら、5時間くらいかけて走るつもりだったのに、走り終わってみれば、前回のフルマラソンの記録を20秒ほど上回っていました。光の色や風の匂いを感じながら走っていると、あぁ、生きてるんだな、と実感します。走りながら、自分や家族、仕事について、よく考えるんですよ。走っている時間は私にとって、自分自身と向き合う時間でもあるんです。 |
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マルタマラソンでゴールの瞬間 |
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レース後、マルタの入り江をバックに。胸にかけているのは記念のメダル
取材・文/水尾裕之 |
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