| フラ |
南太平洋に浮かぶハワイ諸島に残る伝統舞踊です。肌も露な女性が腰を振って踊るイメージがありますが、実はこのダンス、古代では男性しか踊ることを許されていませんでした。
伝統的フラはカヒコと呼ばれ、カヒコは神殿で行うもの。本来は豊漁、豊穣の願いを神に託したり、他の部族との戦いの前に勝利を祈って踊るなどのハワイアンの願いのほか、神話や物語の伝承の役割も持っているのです。
今ではハワイの文化として、観光客を楽しませているフラですが、もともとは非常に神聖で厳粛なもの。次にフラを目にする機会があるなら、ダンスの意味に想いを馳せながら楽しんでください。 |
|
|
| バラタナティヤム |
インドの南、タミルナード州で生まれたダンスです。神に捧げる踊りとして、ヒンズー教寺院の巫女が披露したものです。
世界四大文明のひとつ、インダス文明の遺跡の中に、ダンスのポーズをとったレリーフがあるほどその発生は古く、インドにおいて代表的な舞踊のひとつでもあります。
ダンサーたちは各地を治める藩王、マハラジャの宮殿のお抱えとして生活をしていきます。インドがイギリスの植民地になった時代には、バラタナティヤムは衰退の道をたどりましたが、近年になりそのエキゾチックなダンスはオリエンタルな文化として見直されるようになり、エンタテインメントとしてショーアップされたものと変化しています。 |
|
| ベリーダンス |
中東の伝統舞踊であるベリーダンスは、肌を露にして踊る姿やエロティックな腰つきが特長。もともとは女性の出産時に女性だけで踊られていたというもので、医療技術が未熟で妊娠すればすべての子供を生を受けていたわけではない時代、非常に神聖で儀式的なものだったようです。
諸説はいろいろありますが、起源は6000年以上前に、中東、トルコ、ギリシャ、北アフリカのどこかではじまったとされ、インド北部からヨーロッパや中東、北アフリカに移動してきたジプシーたちが広めたといわれています。
1970年代にはアメリカの女性たちの間で、エンタテインメントとして発展。現代ではヨーロッパのみならず、日本でも人気急上昇のダンスのひとつになっています。 |
|
|
| ルンバ・サルサ |
社交ダンスにも名が挙がるルンバやサルサですが、これらももともとは神への祈りを込めたダンスです。
1492年にスペイン人に発見されたキューバは、その後約4世紀の間、スペインの植民地とされてしまいます。そのとき、奴隷としてアフリカから連れてこられた黒人たちが、作りだしたダンスがルンバです。
辛い労働の合間に、彼らは祖国から持ち込んだ太鼓を叩き、祖国の言葉で歌を歌い、自分たちの無事を神に祈ったのです。このダンスにスペインの文化やキューバの音楽が交じり合って生まれたルンバが、アメリカなど世界で大ブレイク。さらに時代を下がり、1960年代にはラテンロックやR&Bのリズムが加わりサルサが誕生したのです。 |
|
|