| 着物を自分で着ることができる――ちょっと憧れですよね? そんな着物の魅力を、普段の生活に着物を取り入れているイラストレーターのみずうちさとみさんにお聞きしました。さらに、彼女の指導による半襟への刺繍もご紹介します。ぜひ、挑戦してみてください。 |
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みずうちさとみさん
イラストレーター。雑誌やムックなどで活躍。最近では、刺繍といったクラフトにも挑戦。着物の半襟への刺繍などの指導も行っている。 |
――取材にも着物で足を運ばれましたが、着物に親しむようになってから、長いのですか?
それが、ぜんぜん(笑)。習ったのは1年前です。もともとレッスン事が大好きなんですね。ちょっと気になると何にでも挑戦するほうで。手作りパンの教室へ通ったり、そうしたら母から、「どうせなら料理教室へも通いなさい」なんてアドバイスされて、そうか!とその気になったり。
――では、着付けもレッスンに通われたのですか?
ええ。1年前に無料体験レッスンを見つけて。週1回、4ヵ月で初心者でも着物が着られるようになるというシステムだったんですね。しかも、無料! これはハズせないでしょ(笑)? 着物は持っていなかったので、母のものを借りました。でも、習い覚えていくうちに、やはり自分専用の着物がほしくなるんですね。スクールで勉強会を兼ねた反物の頒布会に足を運んだりするうちに、結局自分のために帯とセットで江戸小紋を購入しました。
――習ってみて、いかがですか?
それまで着物があって着付けを勉強すれば、着物を着ることができる、ぐらいにしか考えていなかったのですが、さまざまなことがわかりました。例えば、着物の下着に当たる肌襦袢。身に着け方だけではなく、自分の体に合わせて補正する必要があることも勉強しました。そうして自分の体を理解すると、着付けもうまくなるんですよ。そのレッスンでは着付けだけではなく、着物の歴史や立ち居振る舞いなども勉強しました。4ヵ月後には20分で着物が着られるのを目標として、レッスンは進みます。何もわからなくてもどんどん着物が扱えるようになる。それが楽しかったです。
――見事合格されて、その後着物を身に着ける機会は?
レッスンに通わなくなって、でも、身に着けていないと忘れてしまう。せっかく習った技術ですし、このまま利用しないのはもったいない(笑)。たまたま着物好きの友人が多かったので、着物を着るためのイベントには声をかけてもらっています。例えば、「月見の会」や「梅を愛でる会」など。着物を着ていると、立ち居振る舞いがしとやかになります。これは、別にしとやかにしようとか、しなくてはいけない、ではなく、自然と体がそうなるんですよ。急ぐ、せわしなく動く、という動作を自然にしなくなる。そして、「月見」や「梅見」など、風流なことを自然と欲するようになる。不思議ですね。着物を着るだけで、生活に潤いを与えられるような気がします。ほんの少しですが、日常を忘れることができますよ。
――半襟に刺繍をされたりしているとお聞きしましたが……?
着物は安いものではありませんから、そうそう新しいものを購入はできません。そんなときに半襟に刺繍することを思いつきました。日本刺繍ですてきな半襟も売られていますが、やっぱりお高いですよね。それなら私らしい楽しい刺繍で自分で刺しちゃえ!という感じで白無地の木綿を購入して季節の柄を刺繍したり、現代の柄をあててみたり。半襟を替えるだけで、同じ着物でもイメージが変わり、楽しいです。イラストレーターとして仕事をしているのですが、先日発売された、『着物まわりの手づくり帖』(君野倫子編/小学館)の中でも、半襟刺繍の指導をしています。仕事も広がり、うれしいですね。
――着物自体は作れるものでしょうか?
実は洋裁をしていた経験もあり、最近では和裁にも挑戦しています。まだまだ未熟ですが自分で仕上げた着物を着るなんて、すてきだと思いませんか? これからも、さまざまな形で、着物には携わっていたいですね。
半襟への刺繍は意外と簡単とのこと。みずうちさんから3種類の刺繍を教えていただきました。ぜひトライしてください。 |
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