 通訳になってよかったことは何ですか?

通常お会いできない方とお会いできることです。アーティストだけではなく、周りのスタッフの方たちとも接するわけですので、多くの方からたくさんのことを学べます。

通訳をやめたい!と思ったことはありますか?

ありませんね。だからこそ今でもこの仕事を続けているのだと思います。

今まで仕事中のアクシデントはありますか?

あるテレビ番組のリハーサルのときに、人間が一人立った状態ですっぽり入れる穴がステージの端にあるのに気付かず、落ちたことがあります(笑)。何事もないかのように収録を済ませましたが、どうやら肋骨にヒビが入ったようでした。痛かったのですが、仕事に支障がなかったのでホッとしました。それと、あるラジオの番組でクイズ形式で会話が進む予定だったのですが、アーティストに訳す前に、とっさに自分で答えてしまい、DJの方に「訳して、訳して」と苦笑いされました(笑)。

通訳として注意していることは何ですか?

アーティストがプロモーション来日の際、1日に何十本もの取材を受けることがあります。取材を受けるアーティストと、その通訳である私にとって最後の取材であっても、インタビューする側にとってはその1本が唯一の取材なわけですから、どれほど疲れていても気を抜くわけにはいきません。つまり、例え5本目の取材であっても、1本目と同じ気持ちを持ち続けるようにと心掛けています。
また、最近は日本の文化やファッションが海外でも高く評価されているので、限られた時間内でも買い物に行きたいというアーティストがスムーズに買い物にいけるように、できるだけ「行きたそうな」お店の場所を調べておく、というようなちょっとした情報収集をしておきますね。

通訳ならではのクセはありますか?

目に入るものを、片っ端から訳してしまうこと(笑)。街を歩いていると、看板やら広告やら、つい訳してしまう。また、映画やビデオを見ていても、なるほどうまい訳だなど、ついチェックしてしまいます。

通訳に必要な資質はありますか?

時間厳守、柔軟性、気遣い、聞き上手であることでしょうか。以前に、何本か続けてラジオ番組の収録をする際、1本目は逐次で、2本目は同時で訳してください、ということもありました。どんな状況にも柔軟に対応できなくてはならないですね。それと人と接するのが好きな人の方が通訳に向いていますね。

年収を教えてください。

ご想像におかませします。

生まれ変わったら、通訳になりますか?

う〜ん、考えたことがないですね。でも、通訳にはならないでしょうねぇ(笑)。多くのアーティストが「何もないところからギター片手に音が生まれて、それがCDになり、ラジオやテレビから流れて、ステージに上がれば大勢のファンが一緒に自分の曲を歌ってくれる素晴らしさ」を語るのを聞くと、自分でも経験してみたいという好奇心もありますが、ほんとうに生まれ変ることができたなら、動物学者になって、野生動物の生態を研究したいですね。
通訳と翻訳、どう違いますか?

通訳は瞬時に訳さなくてはなりません。その点翻訳は辞書を引いたり適切な言葉を吟味したりと時間をかけて考えられます。
通訳家を目指すユーザーへアドバイスをください。

英語が話せるということが珍しくない時代ですから、これからは、より完璧さが求められるようになるのではないでしょうか。得意分野、それと3ヵ国語目も修得すればさらに強みになりますね。また、ただ通訳ができるだけではなく、日本の文化について質問されることは多々あるので、日本の文化も是非勉強しておいていただきたいですね。
ありがとうございました。今後も、来日された方のステキな、あるいは意外な一面を私たちに伝えてください。 |
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 翻訳家になってよかったことは何ですか?

以前、手がけた翻訳小説のあとがきで、「お手紙をください」と書いたら、本当に送ってくださった方がいました。感動しました。その方とは今でも文通しています。今はインターネットが発達していますから、手紙ということは少なくなりましたが、逆に感想を書きやすくなっています。ネット上で「あの訳がよかった!」といったお褒めの言葉をいただくと、うれしいですね。翻訳家になってよかった!と思います。

翻訳家をやめたい!と思ったことはありますか?

ありませんね。批評で訳が下手だ、なんて評価されるときは落ち込みますが、やめたいなんて思いません。翻訳という仕事がなくなったら、どうやって生きていこうか、という気持ちの方が強いです。

今まで仕事中のアクシデントはありますか?

誤訳がいちばん避けなくてはならないことです。全作品、細心の注意を払って訳していますが、専門用語ばかりが登場する作品については特に神経を使います。

翻訳家として注意していることは何ですか?

自分でおもしろいと思わなければ、いい訳は生まれないと思います。ですから、自分が楽しめるように、好奇心旺盛であるように心掛けています。

翻訳家ならではのクセはありますか?

活字中毒です。日本語、英語に関係なく、活字があればその活字が表現する世界に入り込んでしまう。特に翻訳小説ですと、基の英文を想像してしまったり。単純にストーリーを楽しめなくなりましたね。出版されてから自分の作品を読むこともあります。落ち込んだときなどは、我ながら訳がどんぴしゃり!なんて思っている部分を「この訳、いいよね〜」なんて読み返したり(笑)。

翻訳家に必要な資質はありますか?

Q4にも重なるのですが、エンタテインメントを手がけるなら、ミーハーであることですね。何にでも興味を持つようにならないと。浅く、広く、知識を広げて、深く調べる必要が生じたら、調べることを楽しめるような性格が向いていると思います。今はインターネットの利用でラクになりましたが、それでも翻訳家の方はみなさん、ものすごい量の資料をお持ちだと思います。

年収を教えてください。

出版翻訳は、概ね8%の印税です。文庫小説の翻訳は2〜3ヵ月かかります。ご想像ください。

生まれ変わったら、翻訳家になりますか?

翻訳家になりたいです。英語が好きなのはもちろんなのですが、翻訳家を目指した理由に家でできる仕事、というのもあるんですね。締め切りはありますが、自分のペースでできる仕事という点も性に合っています。
翻訳と通訳、どう違いますか?

通訳は人がいて成立する仕事です。翻訳は原文をベースに自分の世界を創りあげるものですね。
翻訳家を目指すユーザーへアドバイスをください。

翻訳の仕事は、自分に厳しくないと難しい。出版社から締め切りは告げられますが、その後はすべて自分の責任で進めなくてはなりません。スポーツで例えるとマラソンのよう。ゴールは決まっていて、その長い距離を最後まで気を抜かず走り抜けなくてはなりません。翻訳のスクールで講師をしているのですが、短編の文章は素晴らしいけれど、長編になるとどうも…というタイプの生徒がいます。翻訳の体力が続かないんですね。この体力が必要です。また、細かいことにこだわれる性格も向いています。大雑把で、ま、いいや、というタイプの人は誤訳しやすい。重箱の隅をつつくようでないと(笑)。現在出版業界は低迷していますが、翻訳モノを扱う出版社は数年前に比べ格段に増えています。チャンスはあるはずです。がんばってください。
ありがとうございました。今後も、海外の作品を新しい姿で私たちに伝えてください。 |
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