| 最近富みに世の中を騒がしている“株”。インターネットの普及や、IT企業の活躍のお陰で、一般人にも手を出しやすくなっています。そこで、“株”を改めて勉強してみましょう。資産運用の講演や著書を持ち、ファイナンシャルプランナーとして活躍される新倉由紀さんに、株の仕組み、メリット、デメリット、またファイナンシャルプランナーを目指すユーザーのために、なぜファイナンシャルプランナーを目指されたのか、お話を伺いました。まずは新倉さんのお話からどうぞ! |
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新倉由紀
にいくらゆき
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会員(CFP)一級FP技能士
短大卒業後、証券会社、商品先物取引会社を経て、FP資格を取得。現在、独立系FP会社ストックアンドフロー所属。「初心者にもわかりやすく」をモットーに、各種セミナーやFP養成講座で講師を務める。監修を手がけた『儲け方がわかる! 日本一やさしいネット株の学校』(ナツメ社)は、タイトル通り、わかりやすいと評判に。 |
――なぜファイナンシャルプランナー(以下FP)を目指されたのですか?
就職活動中に知り合いに誘われて東京証券取引所の立会い場、いわゆる“場立ち”を見に行ったんです。1999年に機械化され今は行われていませんが、その前までテレビのニュースなどでよく放映されていた、男性が両手を天井に掲げて手で表すサインで株を売り買いしているところです。バブル絶頂期ですから活気があって、とにかくかっこよくて、「私もココに立つ!」と決心しちゃいました(笑)。それまでは、別の業界への就職を考えていたのですが、方向転換をして証券会社を受け入社しました。
――では、“場立ち”に立てたのですか?
ところが、当時女性は禁止されていたんですよ。初の女性場立ちの登場は数年後の1996年。しかも身長制限等があり、私には無理でした。「それなら人が好きなので営業職を」と希望しました。もともと仕事を選ぶ際のポイントが「人と接すること」と「変化に富んでいること」だったので、方向転換をして入社したとはいえ違和感はありませんでした。お客さまが増えていくにつれ、資産全体の相談を受ける機会が多くなりました。私は一企業の一社員でしたから、自社商品しかおすすめできないのですが、「他社のだけど、この商品はどう?」「相続税が心配で」などなど。せっかく信頼してくれているお客さまの要求に応えられない自分がもどかしくて、そういったことを勉強できる場はないか、調べた結果、FPにたどりつきました。ただ、当時はまだ耳慣れない、かつ国家資格でもなかったにもかかわらず、スクールの授業料は高く、すぐにスクールへ通って勉強、とはいきませんでした。「ならば、営業の仕事を納得いくまで頑張ろう」と思い、やっとスクールへ通い始めましたのは26歳のときでした。初めてFP養成講座の資料請求をしてから5年もたってからのことです。
――お勤めしながら通われたのですか?
会社を退職して、平日は簿記・会計のスクールへ、週末はFPのスクールへ通学しました。資産家の方や自営業のお客さまは、税金に対する意識も高く、有効な資産運用のためにはお金に関して総合的に学ぶべきだと思ったんですね。「やるからには基礎もしっかり学びたい」と言えば格好いいかもしれませんが、私の場合、単に不器用なだけなんです。それでいつも遠回りばかり(苦笑)。スクールへ通う資金は、いつか資格を取ろうと心に決めていましたから、コツコツ貯めていました。働いて貯めたお金を使う、ということもあり、勉強にも身が入りました。
――現在FPとして活躍されていますが、今後の活動を教えてください。
FPの資格を取得し、縁あって、独立系のFP会社であるストックアンドフローに所属しています。中立公正なアドバイスを行うため新商品のチェックや税制、社会保険の改正など日々、勉強の連続です。FPになって多くのお客さまの相談にのらせていただいております。自分のキャリアプランや持病に悩む方。また、離婚された、ご主人を亡くされた方など、さまざまですが、お金の心配と心の傷、両方を抱えた方が多くいらっしゃることを実感しました。お金と心、別のもののようですが、お金がないと生きていけない。でも、お金だけあっても幸せではないと分かっている。実は密接に関係しているんですね。今までは自己流で行ってきましたが、今後は心療カウンセラーなどの勉強もしていこうかなと考えています。また、しばらくサボってしまった手話も再開する予定です。
――将来の夢を探しているVeeスクールのユーザーにアドバイスをください。
あの“場立ち”見学の経験がなければ、私は証券会社に入社しなかったし、FPにもなっていなかったと思います。これだ!と心の底から思える仕事に出会うのは非常にまれなケースかもしれません。でも、そう感じたら諦めないで。私も資格取得のための費用が高く、すぐには夢をかなえることはできませんでしたが、諦めずにチャンスを待ちました。スクールに通っている間は無職でしたから、「資格を取ったからといって再就職できるのか」という不安がなかったかといえばウソになります。でも諦めなかったから今があります。これだ!と思えるモノに出会えたら、多少のことで諦めないでください。夢に向かうためにした努力は、最初の目標とは違うかもしれませんが、必ず実を結びますよ。
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